放射線量の安全基準を1mSvから20mSvに引き上げたってどういうこと?

放射線量の安全基準を年間1mSvから20mSvに引き上げた

私(雁屋哲)が最後に福島に行ったのは2015年の12月です。

その時に、県内の至る所に放射線汚染廃棄物が詰め込まれたフレコンバッグというプラスティックの袋が並んでいるのを見て寒気がしました。飯舘村では田の土を入れ替えていました。

汚染物質を簡易なフレコンバッグにつめて並べ、土を入れ替えればそれで汚染除去が出来てその土地が安全になったから、住民に元の土地に帰還しろ、と政府は迫っています。

その安全基準も、福島第一原発事故以前は年間1ミリ・シーベルトだったのを、20ミリ・シーベルトに無理矢理に引き上げたものです。

(ttp://kariyatetsu.com/blog/1910.php 福島で森林火災・強風により放射性物質飛散中 | 雁屋哲の今日もまた 2017-05-05
ttp://www.sankei.com/affairs/news/170508/afr1705080012-n1.html 福島・浪江の火事でネットにデマ情報「放射性物質拡散」 雁屋哲さんや地方紙も言及 - 産経ニュース  2017.5.8)

美味しんぼの雁屋哲の記事にある「その安全基準も、福島第一原発事故以前は年間1ミリ・シーベルトだったのを、20ミリ・シーベルトに無理矢理に引き上げた」が本当かと思ったのでネット検索してファクトチェックしてみた。

安全基準にある平常時の放射線量は年間1ミリ・シーベルトで変わっていない。事故後の放射線量20ミリ・シーベルトが福島県の居住可能範囲を広げるために新設された。

原発事故前と比べ、全国的に放射線量が増えていはいるが、心配したほど増えてない。新・全国の放射能情報一覧で現在の放射線量が見れる。例えば、北海道は原発事故前平均0.032μSv/hが2017/5/9の平均0.039μSv/hとそれほど増えていない。

新・全国の放射能情報一覧で現在の放射線量を見てみたら、福島県の東北部の放射線量は事故後の安全基準2.28μSv/h(年間20ミリシーベルト)を大きく超えているが、福島県の周囲6県は平常時の安全基準0.11μSv/h(年間1ミリシーベルト)を下回っている。福島県の東北部は6~10μSv/hで危険地帯。栃木県の一部の町は0.1μSv/hに近く、茨城県と宮城県の一部の町は0.08μSv/h、他の県は0.07μSv/hより低い。

放射線量の危険地帯は福島県の東北部に固まっていると予想する。新・全国の放射能情報一覧のサイトで何故か郡山市やいわき市のデータが表示されないので危険地帯がどこまで広がるか不明だが、放射線量等分布マップ拡大サイトによれば、福島県の東北部以外には危険地帯が広がっていない。

放射能を土壌測定したみんなのデータサイトによれば、岩手県の南部、宮城県の南部、福島県、栃木県の北部、茨城県・千葉県が接した地域が橙色(3,700Bq/kg以上)となっていた。茨城県・千葉県が接した地域の土壌がなぜ汚染されているかが謎だ。

福島県の東北部が特に危険で、他の地域は福島県の東北部ほど心配しなくていいと思う。他の地域で土壌が危ないところがあるが、原発事故とは別の理由で汚染されたと予想する。

福島県で平常時の安全基準の年間1ミリ・シーベルト以内の区域は住民が帰還していいと思う。事故後の安全基準の年間20ミリ・シーベルト以内の区域は危険を承知の上で住みたい人だけが帰還したらいいと思う。政府が事故後の安全基準の年間20ミリ・シーベルト以内の区域に帰還するように強制していたとしたら問題だが、住み慣れた町で住みたい人は危険を承知の上で住んでもいいということだと思う。放射線量がある基準以内の地域に帰還するように国が強制するということではなく、放射線量がある基準以上の地域に帰還させないことを国が強制するということだと思う。

 

放射線量の基準、単位変換表

ミリシーベルト/年
(mSv/y)

マイクロシーベルト/時
(μSv/h)

補足説明
1

0.11

平常時は年間1mSv以下
2 0.23 地上50cm〜1mの放射線量が0.23μSv以上であれば除染を実施(平常時)
20

2.28

事故後は年間20mSv以下
33.3 3.8 地上1mの空間線量が毎時3.8μSvを下回れば避難区域を指定解除(事故後)
100

11.42

緊急時は年間100mSv以下

※ *1000/365/24で計算。1ミリは1000マイクロ、1年は365日、1日は24時間。

(ttp://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/etc/qanda01/ 環境放射線測定結果)

この単位変換された数値を抑えてないと放射線量の数値の意味が分からない。

 

放射線量の基準

一般の人が受ける放射線量としては、国際放射線防護委員会(ICRP)が2007年に勧告を出しており、その中で、 一般の人に対する放射線量の指標を3つの範囲で設定しています。緊急時は20〜100ミリシーベルト緊急事故後の復旧時は年間1〜20ミリシーベルト平常時は年間1ミリシーベルト以下としています。

(ttp://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/etc/qanda01/ 環境放射線測定結果)

 

謎の放射線量 3.8μSv

毎時3.8μSvは年間20mSvを超えている。どこから3.8が出てきたのかと思ったら屋内(木造)の低減係数は0.4、屋外の活動時間を8時間、屋内の活動時間を16時間と想定して出てきたものらしい。

{(8時間x3.8μSv/h)+(16時間x(3.8μSv/h)x0.4)}x365日=19972.8μSv/年 < 20mSv/年

(ttp://wikiwiki.jp/4me/?study%B3%D8%B9%BB%A4%CE%A3%B2%A3%B0%A3%ED%A3%D3%A3%F6%CC%E4%C2%EA 学校の20mSv問題について - memo Wiki)

8時間以上外出しないという前提で避難解除された区域があると推測される。

 

謎の放射線量 0.23μSv

こちらも屋外に8時間しか出ないという前提で緩和された基準値となっている。こちらは大地からの自然放射線分として0.04だけ強化された基準値となっている。

{(8時間x0.19μSv/h)+(16時間x(0.19μSv/h)x0.4)}x365日=998.64μSv/年 < 1mSv/年

0.19μSv/h+0.04(自然放射線分)=0.23μSv/h

(ttp://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/etc/qanda01/#q01-12 放射線量について:1ミリシーベルトの持つ意味は?)

大地からの自然放射線が安全で事故による放射線が危険だしてと分けているが、これらは分けていいのか疑問だ。

 

ネット検索してファクトチェック

2011年3月17日に水道水の放射線物質基準値を大幅に引き上げていた

東京都水道局の金町浄水場(葛飾区)で、水道水から乳児の摂取制限を超える放射性ヨウ素が検出された問題で、都は2011年3月24日、水道水1キログラム当たりの放射性ヨウ素が79ベクレルに減少したと発表した。食品衛生法で定めた1歳未満の乳児の暫定基準値の100ベクレル範囲内に改善したため、都は摂取制限を解除。
といっていますが。。。
なんと、2011年3月17日に放射性物質の基準を大幅に引き上げていたのです!! (←原発事故があったのは2011年3月11日

(ttp://gensenkeijiban1.blog.fc2.com/blog-entry-450.html テレビが面白くない理由 水道水の放射線物質基準値・・3/17に大幅に引き上げていた!)

 

国際放射線防護委、一般人の被曝限度量引き上げを提案

国際放射線防護委員会(ICRP)は、一般の人の年間被曝限度量を現在の年間1ミリシーベルトから、1〜20ミリシーベルトに引き上げるよう提案した。福島第一原発事故の影響が収まっても、放射能汚染は続く可能性があると指摘。汚染地域の住民が移住しなくてもいいよう、日本政府に配慮を求めた形だ。

ICRPは専門家の立場から、放射線防護に関する勧告を行う組織。声明は、3月21日付で発表された。
長期的には年間1ミリシーベルトを目指しつつも、住民が地元に住み続けられるよう、上限の引き上げを日本政府に求めた。福島県浪江町の1日の放射線量は約1.4ミリシーベルトで、約17時間屋外にいると、現在の年間限度量を超えてしまう値だ。

(ttp://nuclear2ch.blog39.fc2.com/blog-entry-95.html 福島原発事故・地震津波情報のまとめ 国際放射線防護委、一般人の被曝限度量引き上げを提案 2011/03/26
ttp://blog.hangame.co.jp/T089431965/article/34578072 【自分用メモ】ICRPから被曝限度引き上げ勧告 | 月ノ繭のブログ 2011/03/27)

ソースにはそれぞれソース元として朝日と毎日のURLが載っているが、どちらもアンコン(404 Page Not Found)されていた。国民の生命に関わる重要な情報がアンコンされるべきでない。

 

原発事故の前から存在している法律など

  • 東京電力福島第一原発事故の前から存在している法律
    *法律で定められた一般市民の被ばく限度は「年1ミリシーベルト」(放射線障害防止法)
    *病院のレントゲン室などの放射線管理区域は「年5.2ミリシーベルト」(放射線障害防止法)
    放射線管理区域では、18歳未満の就労が禁止され、飲食も禁止されている。
    原発等の労働者がガンや白血病で亡くなった場合の労災認定基準は、年5ミリシーベルト以上(累計5.2ミリシーベルトで労災が認定されている)
  • 日本赤十字社は、原子力災害時の医療救護の活動指針として、「累積被ばく線量が(年間)1ミリシーベルトを超える恐れがあれば、退避する」としています。
  • 2011年4月に内閣官房参与の小佐古敏荘・東大教授(放射線安全学)は、年間20ミリシーベルトを基準に決めたことに、「容認すれば私の学者生命は終わり。自分の子どもをそういう目に遭わせたくない」と抗議の辞任をしました。会見では「年間20ミリシーベルト近い被ばくをする人は、原子力発電所の放射線業務従事者でも極めて少ない。この数値を乳児、幼児、小学生に求めることは学問上の見地からのみならず、私のヒューマニズムからしても受け入れがたい」 と涙ながらに訴えました。

(ttp://hokinet.jp/10.html 「20ミリシーベルト以下は安全」という「国家による殺人」 | 放射能から子どもを守る企業と市民のネットワーク 2015 05.20)

 

ここで子供たちは遊ばせられない! 年間被曝量20ミリシーベルトでも国は家に帰れと言うのか

福島原発事故以降、放射能から逃れて避難生活を続ける人はいまだに11万人を超える。そんな中、政府は再来年3月までに(一部を除き)避難指示を解除する方針を打ち出した

健康被害に不安を抱きながらも補償を打ち切られて帰らざるを得ない住民に対し、国は「安心を最優先し、年間被曝量20mSv(ミリシーベルト)の基準を採用した」という

だが、放射線医学の専門家からも疑問が飛び出すような被曝量を強いて、福島の住民の健康被害は本当に大丈夫なのか。

5月中旬、南相馬市で放射線測定をしたところ驚くような高い値が出た。民家の側溝で年間73mSv。しかし、国の基準は地上1mの空間線量が毎時3.8μSvを下回ればいい。それで避難指定が解除されてしまっている。(←この動画は2015年頃に福島市のある地点で毎時20μSvつまり年間175mSvが測定されたことを示した。緊急時の基準である年間100mSvを超えた地点があったということ

(ttp://wpb.shueisha.co.jp/2015/06/18/49326/ ここで子供たちは遊ばせられない! 年間被曝量20ミリシーベルトでも国は家に帰れと言うのか - 社会 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト] 2015年06月18日)

 

年間20ミリシーベルトの基準はチェルノブイリより4倍高い

壮大な人体実験?

(ttp://useful-info.com/huge-experiment-people-living-in-radioactive-material 【壮大な人体実験?】放射性物質の中で暮らしている人々 – お役立ち情報の杜(もり)  2016年9月14日 )

西尾正道「チェルノブイリでは年間5ミリシーベルト以上は強制移住です」

(ttp://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/d3310f4d935550d3b94680ce84c8c498 残忍な安倍日本!年間被曝量20ミリシーベルトでも国は家に帰れと言う!原発作業員の年間基準に匹敵する値 - みんなが知るべき情報/今日の物語 2015-06-18)

 

キノコと川魚が危険 → 他の食品も危険?

  • チェルノブイリ原発事故が起きたウクライナ。
  • キノコと川魚を食べないでいると、さまざまな病気が治ってしまった。
  • 怖いなあと思いながらキノコを食べたら、半年後に体のあちこちが痛くなり、酷い目にあった。

(ttps://www.fng-net.co.jp/top_itv/elem/20140114 日本の食品の放射能基準は大甘 | FNホールディング)

  • 関東から東北の広範囲に渡って食品の放射能汚染が観測されている。なぜか福島から遠く離れた四国の野菜の放射能が高い。
  • きのこの放射能は東北より東京が遥かに危ない。
  • 一番低い菌床シイタケが7.5Bq/kgで、一番高いエリンギが27.0Bq/kg。この数値を基準とするならば、大豆の10.7Bq/kgも危ない。大豆は、豆腐や納豆だけでなく、味噌や醤油やめんつゆ等の加工品にも形を変えて入ってくる。海産物ではウナギが17.4Bq/kg、アサリが13.0Bq/kgと高く、サケが0.4Bq/Kgと低い。果物では、クリが14.7Bq/kg、ミカンが7Bq/kgくらい(グラフ読み取り)。野菜はカブが18.0Bq/kg、キャベツが15.3Bq/kg、ブロッコリーが17.4Bq/kg。穀物はソバが11.3Bq/kg、トウモロコシが8.1Bq/kg。お茶は、神奈川県と埼玉県の汚染が目立つ。神奈川県の製茶から21Bq/kg、埼玉県の抹茶から14Bq/kg。
  • ただし、ホワイトフードのデータは不安定2015年度の野菜でキャベツが5.6Bq/kgなのに、2016年度の野菜でキャベツが15.3Bq/kgと大きく異る。

(ttps://news.whitefood.co.jp/news/foodmap/ 食品の放射能検査地図)

posted at 2017年05月09日 20:27 | Comment(0) | ネットウォッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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